発達障害・グレーゾーンとは?幼児期の特徴チェックリスト

幼児期チェックリスト(発達障害・グレーゾーン)

「うちの子、なんか気になる…」

息子が1歳半を過ぎた頃から、なんとなく気になることが増えてきました。歩き始めが遅く、言葉の出方、視線の合い方、こだわりの強さ…。同じ月齢の子と明らかに違う何かを感じながら、でも「個性の範囲かな」と自分に言い聞かせていた時期があります。

2歳になってすぐ療育(児童発達支援センター)に通い始め、今も継続中です。息子はまだ未診断ですが、診断がなくても療育は受けられる。気になったら早めに動いていい。このブログはそう信じて動き続けた私の記録です。

この記事では、発達障害のグレーゾーンとは何か、幼児期に現れやすい特徴、そして「気になる」と思ったときに最初にすべきことをまとめます。

かほ

発達っ子ままのノート 管理人

発達障害グレーゾーンの息子を育てるママ。元小児歯科助手・Webの仕事をする個人事業主。医療現場での経験と当事者目線で、発達っ子育ての記録を綴っています。

  • 小児歯科助手として5年勤務
  • 調剤薬局事務経験あり
  • 発達障害グレーゾーンの息子を子育て中
  • 現在Webの仕事で個人事業主として活動中
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目次

グレーゾーンとは?発達障害との違いをわかりやすく解説

グレーゾーンとは?発達障害との違いをわかりやすく解説

「グレーゾーン」は正式な診断名ではない

グレーゾーンとは、発達障害の特性や診断基準に当てはまる項目が見られるものの、診断基準を満たさずに正式な診断名がついていない状態を指します。発達障害と定型発達(いわゆる「普通の発達」)の中間にあるため、「グレーゾーン」と呼ばれています。大事なのは、グレーゾーンは「問題が軽い」わけではないということです。診断がつかないからといって、困りごとがないわけではありませんし、支援が不要という意味でもありません。むしろ診断がつかない分、周囲に理解されにくく、親も子も孤立しやすいという側面があります。

診断がつかない主な理由

なぜ「明らかに気になる」のに診断がつかないのか。グレーゾーンの子どもは診断基準を満たすか満たさないかのボーダーラインにいるため、その日の体調や気分によっては目立った症状が見られず、医師が診断を下せないことがあります。また、発達障害の診断は医師の専門的な判断によるもので、同じ子どもでも医師によって判断が異なる場合もあります。「経過観察」と言われ続けて数年が経つ、という親御さんも少なくありません。

私自身も、息子の10か月健診・1歳半健診で発達の遅れが見られていました。しかし「様子を見ましょう」と言われ続け、具体的なアドバイスや次のステップを教えてもらえなかったことを今でも覚えています。
「経過観察」という言葉は、親にとって安心でもあり、不安でもあります。「大丈夫ということ?」「でもやっぱり気になる…」そのモヤモヤを抱えたまま過ごす時間は、決して短くありませんでした。

幼児期(1〜6歳)に現れやすいグレーゾーン・発達障害の特徴

幼児期(1〜6歳)に現れやすいグレーゾーン・発達障害の特徴

ことばの発達が気になる

  • 2歳になっても意味のある言葉が出ない
  • 言葉は出ているが、会話のキャッチボールが一方的
  • 自分の興味あることだけを話し続ける
  • 質問に対してズレた答えが返ってくる

こだわりが強い・切り替えが苦手

  • 順番・道順・物の位置にこだわる
  • 予定が変わるとパニックになる
  • 遊びの終わりを受け入れられず長時間泣く
  • 特定のものへの執着が強い

集団行動が苦手

  • 保育園・幼稚園でひとり遊びを好む
  • ルールのある遊びに参加できない
  • 急な予定変更で崩れやすい
  • 先生の指示が通りにくい

感覚過敏・感覚鈍麻

  • 特定の音(掃除機・ドライヤーなど)をひどく怖がる
  • 特定の服の素材・タグを嫌がる
  • 食感へのこだわりが強く極端な偏食がある
  • 逆に痛みに鈍感で転んでも泣かない

小児歯科助手として働いていた頃、発達が気になる子どもの特徴として特に多く見られたのが「口腔内の感覚過敏」でした。息子も歯科受診には苦労しました。歯科医院で使う機械の音を異常に怖がり、名前を呼ばれると逃げ、診察室から出て行ってしまうことも…診察台に乗ることすら最初はできませんでした。
試行錯誤の末にたどり着いたのが「成功体験を積み重ねる」という方法です。治療をしないただ椅子に座るだけ、器具を見るだけ、という段階から始めて、短期間で繰り返し通うことで少しずつ克服していきました。

感覚過敏のある子どもの歯科受診については、別記事で詳しくまとめています。
▶発達障害の子が歯医者で泣かない方法(準備中)

グレーゾーンかも?発達セルフチェックリスト【幼児版】

発達セルフチェックリスト【幼児版】

✅ グレーゾーンかも?セルフチェックリスト【幼児版】

※チェックは保存されません。あくまで相談のきっかけとしてご活用ください。

チェックした数:0 / 10項目

複数当てはまる場合でも「確定」ではありません。まずは保育園・幼稚園の先生や市区町村の発達相談窓口に相談してみてください。

上記の項目が「複数かつ継続的に」見られる場合は、一度専門機関への相談を検討してもよいかもしれません。あくまで相談のきっかけとして使ってください。

グレーゾーンに気づいたとき、私が後悔したこと

発達グレーゾーンに気づいたとき、私が後悔したこと
後悔したこと5つ
  1. 市の健診で「経過観察」と言われ動けなかった
  2. 「大丈夫」という言葉にすがっていた
  3. 悲観的な考えにとらわれ、息子の成長が見えなかった
  4. 自分の育て方を責め続けた
  5. 病院の予約を後回しにしてしまった

息子の発達が気になりはじめてから、私はずっとひとりで抱え込んでいました。今振り返ると、後悔していることがたくさんあります。同じ思いをしてほしくないから、正直に書き残しておきます。

市の健診で「経過観察」と言われ動けなかった

10か月健診、1歳半健診で発達の遅れを指摘されても、「経過観察しましょう」という言葉を「大丈夫ということ」と解釈して、次の行動を起こせませんでした。今思えば、経過観察はゴールではなくスタートだったのに。

「大丈夫」という言葉にすがっていた

「男の子は遅いから」「個人差あるよ」「このくらい普通だよ」。周りのそういった言葉が、どれだけ救いになったかわかりません。でも同時に、その言葉に逃げていた部分もありました。本当は自分でも気づいていたのに、見ないふりをしていた時期がありました。

悲観的な考えにとらわれ、息子の成長が見えなかった

発達障害の特性とされる行動が見られるたびに落ち込んで、起きてもいないことを延々と心配してスマホで検索魔に。0歳・1歳の記憶がほとんどないくらい、ずっと悩んでいました。他の子と比べては落ち込んで、公園に行くのも怖くて、児童館での交流も不安で。気づいたら息子ではなく「障害かもしれない何か」ばかりを見ていた気がします。息子自身の成長や笑顔に、もっと目を向けてあげればよかった。

自分の育て方を責め続けた

「私の育て方が間違っていたのかも」「一時期、動画に頼ってしまった影響かも」そう自分を責める日々が続きました。でも今は、責めるより動く方がずっと大切だったと後悔しています。

病院の予約は、早すぎるくらいでちょうどいい

児童精神科など発達の専門医は、人気の病院だと初診予約だけで数か月〜半年以上待つこともあります。「まだ様子を見てから」と後回しにしていると、就学のタイミングに間に合わなくなることも。病院を選ぶ余裕もなくなってしまいます。気になった時点で、予約だけでも早めに動いておくことを強くおすすめします。

後悔ばかり書きましたが、伝えたいのはひとつです。気になったら、早めに動いていい。診断がなくても相談できる場所はあります。動いたことは、絶対に無駄になりません。

「気になる」と思ったら最初にすること3つ

「気になる」と思ったら最初にすること3つ

1. 保育園・幼稚園の先生に話す

集団の中でのわが子の様子を一番見ているのは担任の先生です。「家ではこういうことが気になっていて…」と話してみると、気にかけてくれて園での様子も教えてもらえます。

2. 市区町村の発達相談窓口に連絡する

すべての市区町村に発達相談の窓口があります。予約制のところが多いですが、無料で相談できます。「まだ診断レベルじゃないかも」と思っていても、相談するだけなら早いほうがいいです。

3. 気になることを記録しはじめる

いつ・どんな場面で・どんな行動が見られたか、母子手帳やスマホのメモでいいので記録を始めてください。私自身、記録をつけておいてよかったと感じた場面がいくつもありました。特に「初めて」の場面では、記憶だけでは曖昧になってしまうことがほとんど。「何歳何か月のときに歩き始めた」「1歳半健診でこう言われた」という記録が非常に役に立ちます。

役に立った場面
  • 保育園入園時の書類(お子さんの様子・気になることの記入欄)
  • 療育での情報共有(いつ頃からどんな特性が見られたか、支援計画)
  • 専門医の初診問診(発達の経過を時系列で伝える必要がある)

まとめ:診断名より「気づき」が大切

まとめ:診断名より「気づき」が大切

グレーゾーンは、白でも黒でもない「その子らしさ」の表れかもしれません。診断名がつくかどうかより、早く気づいて、早く動き始めることの方がずっと大切です。「気になる」と感じたこの瞬間が、すでに第一歩。

次のステップとして、診断を受けるまでの具体的な流れはこちらの記事で詳しく解説しています。

▶子供の発達障害、診断を受けるまでの流れ(準備中)

療育を始めるにあたって費用が気になる方はこちら。

▶療育にかかる費用・補助金(準備中)

よく聞かれる質問【発達障害・グレーゾーン・療育・診断】

よく聞かれる質問【発達障害・グレーゾーン・療育・診断】
グレーゾーンは「治る」ものですか?

発達特性は脳の特性なので「治る」という概念とは少し異なります。ただし早期に適切な支援を受けることで、困りごとが大幅に減るケースは多いです。

何科に相談すればいいですか?

小児科・児童精神科・小児神経科のいずれかが窓口になります。まずはかかりつけの小児科に相談するか、市区町村の発達相談窓口に電話するのが最もハードルが低いです。

グレーゾーンでも療育は受けられますか?

受給者証が取得できれば、診断がなくても療育を受けることができます。息子も未診断のまま2歳から療育に通い始めました。「診断がないと無理」と思って諦める前に、まずお住まいの市区町村の窓口に相談してみてください

発達障害グレーゾーンの子どもは、保育園・幼稚園で加配をつけてもらえますか?

加配(補助の先生)は、園や自治体によって対応が異なります。診断書があると申請しやすい場合が多いですが、診断がなくても「気になる行動がある」という理由で加配や補助が受けられるケースもあります。

「様子を見ましょう」と言われたらどうすればいいですか?

「様子を見ましょう」は、何もしなくていいという意味ではありません。私自身、息子の健診で何度も「経過観察」と言われ続けました。今振り返ると、その間にもっとできることがあったと思っています。

具体的には、保育園・幼稚園の先生に相談する、市区町村の発達相談窓口に電話する、気になることを記録し続けるという3つを並行して進めることをおすすめします。専門医の診断を待つ間も、動ける場所は必ずあります。

グレーゾーンは「個性」ですか?「障害」ですか?

どちらとも言い切れません。ただ、私が大切にしているのは「名前より、目の前の子どもが今困っていないか」という視点です。「個性だから大丈夫」と思って何もしないより、「困りごとがあるなら早めに動く」方が、子どもにとってはプラスになることが多いです。診断名や障害かどうかより、子ども自身が生きやすくなることを優先して考えてみてください。

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この記事を書いた人

発達障害グレーゾーンの息子を育てるママ。元小児歯科助手・現在Webの仕事をする個人事業主。医療現場での経験と当事者目線で、発達っ子育ての記録を綴っています。

・小児歯科助手として5年勤務
・調剤薬局事務経験あり
・発達障害グレーゾーンの息子を子育て中
・現在Web系個人事業主として活動中

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